六花の騎士



ミーヤは聖花隊の中でもトップレベルの実力があり、貴族上がりなのでアルメリアとも面識があった
だから、オーガレスとも親しくさせてもらえていた
だが、ティアはそのどれでもなくオーガレスの興味を引いている


ぐるぐると渦巻くミーヤの乙女心に六花の騎士である三人はまったく気付かない


「よぉし!早速だけど手合わせするか」



話しのきりが着いたのかレイドが言うとティアは相変わらず無表情に頷く



「模擬刀ででいいな」

「はい」



レイドがよこしてきた模擬戦用の木刀をティアは受け取る
そして、ある一定の距離をとった
オーガレスとミーヤは観戦するために壁ぎわに寄る
広場で訓練していた者たちも手を止めて観戦しはじめる







< 213 / 364 >

この作品をシェア

pagetop