六花の騎士
蛇と蛙
久しぶりにアノコ達に会いにいこうかな
そう言えば新しい子とはまだ会っていなかった
「ミラ、水流の天使は可愛い?」
「何言ってるの?寝言は仕事が終わってから言ってちょうだい」
星明の薔薇騎士、ミラ・キューレルの長いブラウンの髪を指先で軽く絡めとる
執務室の椅子に座る二十歳前半の青年
その髪は燃えるような赤
「つれないな……ミラ」
切なげに呟いて絡めた髪を口元に持っていき、軽く口付ける
けれど、ミラはパシッと振りほどく
「アルフレッド。悪ふざけはやめて」
『大地の天使』アルフレッドはクスリと笑った