六花の騎士
星空の記憶
俺は今の王族の事は大抵把握している
義務と趣味でだけど
本名はアルフレッド・ウォルター伯爵
貴族の中でも上位に位置する伯爵家に生まれ、なに不自由なく育った
その中で俺がしなくてはならないことがあったんだ
それが王族達の観察だ
なぜか世界は王族が居て能力を発揮しなくては立ち行かない
そして、政治も王族が取り仕切るため色々問題がある
年若い王しかいない時期が来るのだ
天使と呼ばれても人は人
いつかは死ぬ
平均的な年齢になれば病気か老衰で死んでしまう
そこに政治も能力の使い方も知らない子供が王になってしまうと、その下で働く俺たちが困るってわけ……
だから、貴族は王族達を観察して調整をはかる
どういう風に対応すれば国が安定するか……まぁ大抵の貴族は自分の利益を優先させるけど
ようはご機嫌とりということだ
俺が十代前半ごろに王族達がアルメリアを除いてバタバタ亡くなっていった
それから、トーワ、ユリア、ロットと新たに王族が出てきた
面白いガキ……もとい、お子様達だったのでよく挨拶や遊び相手になりにいったものだ