六花の騎士
ネイテル城には王族が見つかり、ネイテル城に入った年代がしっかり記録されていた
約70年前
アルメリアは10歳の時に王族となっている
そして、もう一人
全く同じ時期に王族になった少女がいた
名を『アルセリア』
「2人は双子だったらしい。アルメリアは木の属性。アルセリアは……水の属性だったらしい」
アルフレッドの言葉にキャリベルは呟く
「待って……そのアルセリアって……」
リアも考えこむようにしていたが、ある答えがでて呟く
「……亡くなったんですね。それも早くに……」
「そうだ……15歳で亡くなっている」
アルフレッドはソファーの手摺りに頬杖をついて、眉間に皺をよせた
「それから1年もしない内に新しい水属性の王族が入ってる……けど、その天使も直ぐに亡くなっている」
レイドが眉根を寄せて苦く呟く
「アルメリアが?でもその時は、まだ16歳ぐらいだろ。いくら何でも……しかも動機はなんだ……?」
「それがわからなくてね……当時の人間はほとんどいないし、さすがにわからなかった」
続いてミラが言った
「その後も何度か同じ事があって、今に至るけど……マリオン様は一番長く……無事だったわ」