六花の騎士
鬨の声
何かが決定的に変わったその日から、雪深いその村に変化が起こった
幼い日の記憶
ティアはあの人達が村に来るのを老婆にしがみついて見ていた
「……おばあさま」
不安気に瞳を揺らす幼子に老婆は優しく、しかし哀しげに微笑んだ
「あのモノ達に逆らってはダメだ……家に入っていなさい」
老婆は優しく小さな手をさすった
ティアは言われたとおり家の奥に隠れるように入った
最後に振り返りあの人達を見る
その人達は兄さまを連れて行った人達と同じ服装をしていた………
赤い瞳は包帯で隠された
そして、剣技を習い始める
ティアは突き動かされるように剣をふるった
そこで視界が反転する