六花の騎士



「……あのっ、ごめんなさい!!」


「…………」


メノリは勢い良く頭を下げた
それを少し驚いたようにロットは見る
リアやセイル、神官達は驚いて目を見開た



「……私、何も知らずに、何も知ろうとせずに……勝手な事ばかり言いました。ごめんなさい………」



真っ直ぐに、ロットの黒瞳を見ていえた


「…………」


静かな沈黙
ロットは湖を思わせる瞳をしばらく見つめて、一つ息をつくと、表情を緩めた






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