六花の騎士
しばらく歩きオーガレスは扉の前で止まった
「ここだ」
オーガレスが扉を開けるとくつろぐことの出来る談話室だった
「あっ!その子?新入りさん」
扉を開けたオーガレスの脇から白い軍服を着た女性がひょいっと、顔を出した
濃いブラウンの髪に深緑の大きな瞳でティアを食い入る様に見ている
「わぁー、こりゃまた凄い可愛い子ね」
ティアに顔を近付け、口元に手を当てて感心したように呟く
………近い…
ティアがそう思っていると部屋の奥から声がかかる
部屋から何人かの気配がした
「ミラ、自己紹介が先じゃないの?」
ミラと呼ばれた女性が振り返る
「はぁい」
オーガレスに先を促され部屋に入ると4人ほどの人がいた