六花の騎士



けれど


失態をおかした


やっぱり
役立たずだった自分

でも……


『……処分はナシ』


『なんか守りたいなら……俺の騎士になって、守ってよ』



貴方は知らないだろう……

私が必要とされたことが


どれだけ………


泣きたいくらい


嬉しかったか……………




風に遊ばれたような紅い髪と、黒い瞳。飄々とした表情。
そんな主は、リアの一番欲しかった言葉と…………




居場所をくれたのだ…………







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