六花の騎士



そこには純白の薔薇が咲き誇っていた


薔薇の香りが微かに漂っている
その真ん中に豪華な丸いテーブルと椅子が並べられていた



「まぁ、いらっしゃい」



鈴を転がすようにアルメリアはどこか楽しげに言う
椅子に座ったまま、アルメリアは美しい形の唇で囁くように言った



「さぁ、座って下さいな。全員そろったことですし、お食事にしましょう」



メノリはびくり、と硬直する


もう、全員そろっていたのか……


テーブルに座っているのは3人






< 97 / 364 >

この作品をシェア

pagetop