六花の騎士



メノリは目を見開く
先日会った、ロットが座っていたからだ


相変わらず風に遊ばれたようにはねている紅い髪に飄々とした表情
メノリの緊張を読んだのか、クスリと笑っていた



(なっ何よ〜〜!?)



なんだかバカにされているきが(メノリは)した
ティアが椅子を下げてくれたので、メノリは緊張しながら座る


すぐ向かいにアルメリア、左にロット、右に知らない少年が座っていた



「あの……お呼びいただいて、ありがとうございます」



座ったままメノリがお礼を述べると、アルメリアは琥珀色の瞳を細めた
そして、惚れ惚れするような微笑みを浮かべる






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