泡姫物語
「なにそれー?じゃあふたりとも今日一日両思いなのに探り合いながら過ごしたってこと?」

「そうみたいだね。どっちかが言えばよかったのにな」

「あれ?じゃあ修君はいつから?」

「愛子こそ。もしかして」

ふたりで声を合わせる。

「前回の再会?」

どうやらふたりとも同じ瞬間に恋に落ちていた。
そこからふたりの両思いな片思いは始まっていたんだ。
こんなに悩んだのに答えが出ちゃうとなんだか呆気ない。

今までの悩みが何でもなかったかのような幸せいっぱいな気分。

ひとしきり笑いあった後、ふたりはもう一度キスをした。
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