泡姫物語
「愛子、連絡つかないし心配したんだよ」

ドアを開けると同時に一気に愛子をまくし立てた。

「おいおい。ご近所さんにご迷惑だぜ」

「あれ?修?なんで?」

状況がよくわからない。

「愛子を送って来てくれたの?でも終電終わってるよね?」

ふたりしてにやにやしている。
ふと下を見ると手をつないでる。
これはもしかして……

「友紀、心配かけてごめんね。実はさっき修君と付き合うことになったの」

「そうなんだ。びっくりしたけど、よかったね」

「ありがとう。なんだかまだ恥ずかしいな。照れちゃうよぉ」
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