泡姫物語
私と愛子の間に修が割ってはいる。

「ほらほら、玄関で喋ってないで俺らを上げてくださいよ」

「あ、そうだった。ごめん、どうぞ」

ふたりをいつものリビングへ入れた。
ミルクティーを出すと愛子がタルトを箱から出してくれた。

「保冷剤と一緒に持ってきたから多分すぐに食べられると思うんだ。よかったら食べてね」

「もちろん食べるよ。そのためにお腹空かせて待ってたんだもん」

キッチンへお皿とフォークを取りに行く。

「ふたりは食べる?」

キッチンから顔を出してふたりに聞く。

「じゃあ食べようかな」

「オッケー」

3人分のミルクティーとケーキが用意された。
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