泡姫物語
「友紀が好きなのって、ほら、あんな感じでしょ?」
そう言って愛子が電車の斜め向かい側に座っている男にチラッと目をやった。
「そう!超かっこいい!」
「そうかなぁ?友紀は本当に変わってるよ」
そう。私はみんなの言う「キモかわいい」タイプが大好きで、それを「かっこいい」と思うの。
ただ、彼らは
「所詮僕らが相手にされるわけがない」
と、合コンに誘ってもなかなか来てくれないタイプの人種なのだ。
だから私はなかなか理想の人と出会えない。
もちろん過去に何度が出会えたことはある。
だけどいつも
「君と僕とじゃ釣り合わない」
と付き合う前から遠ざかってしまうの。
人は直感的に自分と違う人種だと感じると距離を置いたりするらしい。
やっぱり人間見た目なのかな……
思わず大きなため息が出た。
「友紀がそんなに落ち込むなんてらしくないよ。友紀は前向きにチャレンジしていくタイプじゃん!」
愛子の言葉で目が覚めた。
そうだ。私は前向きに頑張らなきゃ!
「決めた!次理想のひとに出会うことができたら全力でアタックすることにする!」
偶然にも日付が変わり、23の誕生日を迎えたこの日、私は自分自身に誓った。
そう言って愛子が電車の斜め向かい側に座っている男にチラッと目をやった。
「そう!超かっこいい!」
「そうかなぁ?友紀は本当に変わってるよ」
そう。私はみんなの言う「キモかわいい」タイプが大好きで、それを「かっこいい」と思うの。
ただ、彼らは
「所詮僕らが相手にされるわけがない」
と、合コンに誘ってもなかなか来てくれないタイプの人種なのだ。
だから私はなかなか理想の人と出会えない。
もちろん過去に何度が出会えたことはある。
だけどいつも
「君と僕とじゃ釣り合わない」
と付き合う前から遠ざかってしまうの。
人は直感的に自分と違う人種だと感じると距離を置いたりするらしい。
やっぱり人間見た目なのかな……
思わず大きなため息が出た。
「友紀がそんなに落ち込むなんてらしくないよ。友紀は前向きにチャレンジしていくタイプじゃん!」
愛子の言葉で目が覚めた。
そうだ。私は前向きに頑張らなきゃ!
「決めた!次理想のひとに出会うことができたら全力でアタックすることにする!」
偶然にも日付が変わり、23の誕生日を迎えたこの日、私は自分自身に誓った。