泡姫物語
５章 再会
昨晩早く眠ったお陰で今朝の寝覚めは最高。
お肌の調子もバッチリ。

いつものように愛子と待ち合わせて出勤する。

一番お気に入りのドレスに着替え、いつもより丁寧にメイクをし、準備は万全。

「友紀、今日はいつもに増して綺麗だね」

「そう？大丈夫かな。変に気合い入り過ぎてる感じしない？」

「そんなことないよ。すごく綺麗。自信持って」

まだ二度目の対面だというのに大事なお見合いでもするかのような緊張ぶり。

鏡を何度も見ては前髪やメイクの微調整をし、時計を見ても１分くらいしか経っていない。
まだかまだかと呼ばれるのを待っている。

準備が終わってから１５分ほどして呼び出しが掛かった。
たかが１５分をも長いと感じた。
一分一秒でも早く会いたくて大急ぎでスタンバイをした。
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