泡姫物語
今日必要な材料は昨日のうちに揃えていたのでそれらを冷蔵庫から出し、下ごしらえだけしておいた。
パスタもサラダも一気に作って出来立てを食べてもらうのが一番なので、簡単なした下ごしらえだけ終えたあと、パンをふたり分焼いてスクランブルエッグとベーコンとほうれん草のソテーをブランチにと用意した。

「お待たせ。一緒にブランチしよう」

「いい匂いがすると思ったら……私の分まで用意してくれたんだね。ありがとう」

写真を整理している手を休めてブランチを取ることにした。

「そうそう、さっき修君からメールがあって、あと2時間くらいで着くって」

「了解。ふたりで写真の整理を終えたらカフェに行って待とうか」

「そうだね、それじゃあ手早く片付けちゃおう」

< 53 / 200 >

この作品をシェア

pagetop