眠りの森
 その言葉はわたしの心の傷をえぐる。だけれど、わたしは。
「親友。」
「・・・。」
 わたしは驚いてしまった。ユーファは。
 ユーファがわたしに背を向ける。離したくない。
「ユーファ!」
「大人しくぅ、してなさぁい。」
 ねっとりとした口調。甘い声。
 それが聞こえたかと思うと、わたしの目の前は真っ暗になった。
 ユーファ。
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