時期尚早すぎるバレンタイン
「うーん、ダチとスノボー行こうとか話したり、沖縄か北海道行こうぜ、とか言ってはいるけど、全く未定」


苦笑しながら彼はそう言う


「か……彼女とどっか行ったりしないの??」


何となく
そう何となく尋ねた質問
意味なんてない


「それ禁句~俺彼女いないんですけど!!」


そう言って彼は笑いながら、私の方に膨れっ面をワザと向ける


「彼女、いないんだ……」


そう私が呟くと、彼は逆に「七海こそ、どっか行かないの?」と尋ねてきた


「私?私は……バイトとか?」

「寂しいな、おい」

「失礼な!!」


そう返しつつも、自分でも寂しい奴だとは思ってる

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