―貴 方 依 存 症―
はじまり.
忘れたりできるはずない。

「そのうち時が解決してくれるよ?」

ねぇ、そんな軽いもんじゃないんだって。


―「大好きだった」
そんな風に過去に出来ない。

ねぇ、本当に好きなんだってば。


今でも忘れられなくて、こうやって小説なんか書いちゃってる。

あんたがいつかさ、
この小説たまたま読んだりして、 また繋がれたらいいな とか思っちゃってる自分がいるんだ。


惨めだよね。


ねぇ、あんたが嫌なとこ全部変えるからさ。

少しくらい妥協するからさ。

ねぇ、一輝?
だからもう一回、

もう一回、嘘でもいいから好きって言ってよ。


―貴方依存症―
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