お巡りさんと家出少年
まぁ家出だったら交番に電話が来るだろう。
そう思い少年を待機させているのだが…
電話はいつも通り静かなままだった。
「優斗君、どうして家出したんだい?」
「……。」
黙秘権かー。
僕は困って頭をかきながら、自分の紅茶(これも自販機で買った)を一口飲もうとした。
その時ようやく少年が発した一言は
「‥ぼくはママやパパにあいされてないんだ。」
「ぶっ!!」
僕は思わず紅茶を吹いてしまった。