スピードライフマネー
まぁ言えるのはこんなとこだ。

「お前どーせヒマなんだろ?おもしれーとこいこうぜ!」

「えぇー…暑いじゃん…」

「いーから!金稼げるぞ!」

「えっ…金?…行く!」

時間はある。

腐るほどある。

でも金はない。

100円のパンか130円のパンかで3分ほど悩むくらいない。

「じゃあ駅前の本屋でいいや!30分後集合な!」

言われるがまま着の身着のまま光三は出かけていった。

せめてものおしゃれ心か、香水をひとふりしてから出かけていった。
いざビーチサンダルで。

ペタペタと歩き約束の時間の5分ほど前についた。

タクオはもういた。
パリッとしたシャツに綺麗なデニムを履いている。

なんとなく光三は自分のバットマンTに目を落として、
すぐやめた。

「よぅ!今日は早いな光三!てかラフすぎだろ~!」

「タクオお前…シャツとか…言えよぉ…どこ行くんだよ~…」
< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop