Chocolate
「ここぉ??」
誰かに違うって言ってほしかった・・・・
「ち・・違うよね-♪」
独り言を大声で言い歩き始めたその時だった。





「あのぉ、大沼優佳様ですか??」
突然後ろからかけられた声。
「・・・・はぃ」
おそるおそる後ろを振り返るとタキシードを着た
男の人が立っていた。
「初めまして。優佳様の転校先の学校の校長、荒井です」
「・・・・何でタキシード?」
「おや、この学園のことをあまりよく知らないのですか??」
「まったく・・・」
「入学すればスすぐにわかることです」
にっこりほほえむ荒井さん。
「それより、皆様がお待ちです。さぁ、こちらへ」





夢じゃなかった。
この城があたしの学校になるなんて・・・・・




「こちらが、優佳様が住む寮になります」




あたしが一番に連れた来られたのは
あたしが今日から寝泊まりする寮だった。



「あのぉ、何か、大きくありません??」
隣の部屋のドアとの間隔10メートルはありそうだった。
「5人部屋ですので」
「5人部屋??!!」
あたしの心はぱぁっと明るくなった。





「はい、優佳様を入れて女子3人、男子2人の5人部屋です」
「はぁ??!!男子ぃ??!!」
「はい・・・??何か、問題でもございますか??」
「・・・・」
「月に一回ほどで班替えをしていきます」
「・・・はい」




あたしの寮生活が幕を開けた・・・・
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