チョコレートとキミ
えっ?
先輩の大きな手は可愛い女の子の手と繋がっていた…
校門の柱に寄りかかって立っていたから
先輩の右にいる女の子に気づかなかったんだ…
彼女さん?
私はそんな光景を見ていたくなくて
急いで家に帰った…
あふれだしそうな涙をこらえて
ただただ
やみくもに走って帰った…
今思えば先輩への気持ちは憧れだったのかもしれない…
ファンの子が芸能人に抱く感情に
似てるのかもしれない…
熱いファンの子だったら
結婚したいとか
彼女になりたいとか
付き合いたいとか
思ったりするだろうけど
ただ、いいなぁって思うだけの感情…
ただ、かっこいいなぁとか
そういう憧れみたいな感情だったんだって思う