チョコレートとキミ
「マジ?」
顔を隠してて春輝の顔が見れない私に
聞こえてきた大好きな春輝の声…
春輝が今どんな顔をしているのかなんて
分からないけれど声の調子からして
驚いた顔をしてるんじゃないかって思った…
私だって驚いたんだよ?
さっき春輝が私のことを
好きって言ってくれたとき…
信じられなかった…
ウソでしょ?
すぐそう思った…
からかってんのかな?
って…
でも違ったんだよね?
本当に私のこと好きなんだよね?
瞳を見つめれば分かる
ウソなのかウソじゃないのか位は…
「瑠雨…」
優しい春輝の声…
私の名前を呼ぶ春輝が好き…
私の名前を呼ぶ春輝の声が好き…
春輝のすべてが好き…
そう思った。
私…こんなに春輝に夢中だったんだ
「瑠雨…手どけて?俺を見て?俺だけを…」
春輝の言葉にためらいがちに手をどけて
春輝を見た…