チョコレートとキミ
春輝はいつだって優しくてすごく頼りになる存在で
私はこの日まで春輝をオトコとして見てなくて
兄のような存在で時には弟のような存在…
またはただの幼なじみとしてしか見てなかった…
でも春輝の優しさに触れて失恋したこの日に
温かいようなくすぐったいような
新しい感情が芽生えたんだ…
涙を流し続ける私を優しく抱きしめて
「泣きたいだけ…泣けよ。」
ぶっきらぼうにそう言ってくれた…
「俺が全部受け止めてやっから。」
この言葉を聞いた途端に私は思いっきり泣き出してしまった…
バカみたいに声を上げて…
だけど春輝はそんな私を突き放すわけでもなく
ただずっと
抱きしめていてくれた…
なんでこんなにタイミングが良いんだろう?
私が弱ってることが分かってたみたいに
現れて優しくしてくれる