【詩作家 スカキン】
【雨】課題⑩
道
誰ぞ知れぬ
足跡
踏み荒らされ
道で在ったのかすら
定かにあらず
泥濘に足を捕られ
もつれ絡まり
転び
泥にまみれて
悔しく思ふ
誰ぞ足跡を
恨めしく嘆き
怒り奮わせ
己が拳を叩きつける
ふと振り返る
誰ぞ足跡を眺める
己が拳叩きつけし道に
己が足跡を見付ける
悲嘆にくれ
己が足跡を
恨めしげに嘆く
己が足跡を
深く深く
恨む
天空から注がれし
一筋が頬を叩く
その水は幾重にも降り注ぎ
やがて
地面を強く叩きつける
何度も何度も
願う
全てを洗い
平坦な道に戻る事を
願う
心とともに
晴れる事を