【詩作家 スカキン】
【時代】課題⑬
翔子の場合PARTⅡ
嗚呼
後輩主催の合コンに
飛び入り参加
三十過ぎの寂しい女
そんなアタシの呼称は
お姉さん
何かの度に
「お姉さん」
料理が来る度
「お姉さん」
話の切り出し
「お姉さん」
帰り際には
「またねお姉さん」
「またね」の言葉に
期待する程若くない
「翔子ちゃん」
最近めっきり呼ばれない
そんな時代もあったねと
中島みゆきを口ずさむ
今夜も一人の帰り道
今夜も重い
一人暮らしの部屋のドア
玄関の鏡に映る
酷く疲れた寂しい女
大きく腕を振り上げてみる
満面の笑みを浮かべながら
大きく腕を振り上げてみる
疲れた顔を拭いさるように
大きく腕を振り上げてみる
昔のアタシを思い出しながら
大きく腕を振り上げてみる
心の底から声を振り絞る
『ハイ!オッパッピー!!』
・・・何故だろう
涙が出てきた
ビール飲んで寝よう
チクショウ
後輩主催の合コンに
飛び入り参加
三十過ぎの寂しい女
そんなアタシの呼称は
お姉さん
何かの度に
「お姉さん」
料理が来る度
「お姉さん」
話の切り出し
「お姉さん」
帰り際には
「またねお姉さん」
「またね」の言葉に
期待する程若くない
「翔子ちゃん」
最近めっきり呼ばれない
そんな時代もあったねと
中島みゆきを口ずさむ
今夜も一人の帰り道
今夜も重い
一人暮らしの部屋のドア
玄関の鏡に映る
酷く疲れた寂しい女
大きく腕を振り上げてみる
満面の笑みを浮かべながら
大きく腕を振り上げてみる
疲れた顔を拭いさるように
大きく腕を振り上げてみる
昔のアタシを思い出しながら
大きく腕を振り上げてみる
心の底から声を振り絞る
『ハイ!オッパッピー!!』
・・・何故だろう
涙が出てきた
ビール飲んで寝よう
チクショウ