ムーンライト・リヴァース
次の日から、私の周りには人がついてこなくなった。

光から昨日メールがきた。

{美月へ。

私が美月の助けになれない…、助けにしてもらえないようなことがあったのなら、私は前みたいに友達としていられないと思う。


それにこれから先、私といたら美月がもっと水木君にいじめられてしまうかもしれない。


明日から私は水木君にも翼君にも近づかないようにする。


美月は一人になってしまうけど、私もそれは同じだから、一緒にがんばろ。

今までありがとう。

相談にのれなくてごめんね。


          光}

私はそのメールの返事が書けなかった。

昔あったことを何も知らないのに、分かってくれる光が今でも大切な友達だと思っている。

でも、光がこの決断をくだしたのなら、私は何も言わずに離れていくしかない。

たとえそれがつらいことでも、私といたらもっとつらくなる。

光は水木君に話しかけられたときからきっと知っていた。

私に何かあるって。

この間の助言だって、それに気づいて欲しいサインだったのかもしれない。

私の性格は、造られたものだって…。

きっと知っていたんだ…。
< 23 / 31 >

この作品をシェア

pagetop