ムーンライト・リヴァース
あれから2ヶ月、私は何も解決出来ないままでいた。
時雨も立ち直ろうとして、翼によってこなくなった。
光ももう新しい友達がいる。
水木は私に手を出してくることはなくなった。
そして、翼は…。
「美月…っ!」
翼の呼ぶ声がする。
だれもいない学校の廊下…。
当然声がよく響き、私の心の隙間に入ってきそうな感じがした。
「………。」
「美月…。俺…。」
私は無表情で翼を見つめる。
翼は苦しそうな顔をしている。
「もういいよ。」
私は重い口を開いた。
「えっ…?」
「私、友達も何もかも失ってようやく分かったの。だから、翼も楽になっていいんだよ。」
翼は何も言わない。
「本当に…、いいんだってば。私が変わったのもただ逃げてただけなの…。翼だって、私のことを思ってそうしてくれてるけど、時雨にだって思いを伝えなきゃだめでしょ?だから、お互い元に戻れるように……しな…きゃ……。」
涙があふれてくる。
今まで一度も涙は流さなかった。
でも、一番伝えなくちゃならないときには、どうしてもこらえることができなかった。
「美月…。」
「水木……に言わ…れて、分か……ったの……。もう…、気にし…なく…て、いい…って。」
「何も言うなよ…。何でお前がそんなに苦しめられなきゃなんねーんだよ…。」
翼はそっと私を抱き寄せた。
それは、もう全てを終わりにしようとした決意だったのかもしれない。
時雨も立ち直ろうとして、翼によってこなくなった。
光ももう新しい友達がいる。
水木は私に手を出してくることはなくなった。
そして、翼は…。
「美月…っ!」
翼の呼ぶ声がする。
だれもいない学校の廊下…。
当然声がよく響き、私の心の隙間に入ってきそうな感じがした。
「………。」
「美月…。俺…。」
私は無表情で翼を見つめる。
翼は苦しそうな顔をしている。
「もういいよ。」
私は重い口を開いた。
「えっ…?」
「私、友達も何もかも失ってようやく分かったの。だから、翼も楽になっていいんだよ。」
翼は何も言わない。
「本当に…、いいんだってば。私が変わったのもただ逃げてただけなの…。翼だって、私のことを思ってそうしてくれてるけど、時雨にだって思いを伝えなきゃだめでしょ?だから、お互い元に戻れるように……しな…きゃ……。」
涙があふれてくる。
今まで一度も涙は流さなかった。
でも、一番伝えなくちゃならないときには、どうしてもこらえることができなかった。
「美月…。」
「水木……に言わ…れて、分か……ったの……。もう…、気にし…なく…て、いい…って。」
「何も言うなよ…。何でお前がそんなに苦しめられなきゃなんねーんだよ…。」
翼はそっと私を抱き寄せた。
それは、もう全てを終わりにしようとした決意だったのかもしれない。