恋のバロメーター
ひかるはよほど緊張しているのか震えた手を胸の前でギュッと握った
そんなひかるに気付いて柚はにっこり笑って頷いた
「じゃあここで待っててね。」
「柚、本当ありがとー!」
柚が教室をキョロキョロと見渡すと河野海と喋る亮平が居た
「河野くーん!
ちょっと来てー」
「あ、柚ちゃんー♪
って…え?…俺っ?」
「うん。早く早く!」
海は不思議そうにしていたが小走りで来てくれた
「で?どうした?」
「ちょっと来てー。」
柚は海をひかるが待つ所まで連れて行った
「ひかるっ!
河野くん、ひかるの話聞いてあげて?」
「ゆず…」