それは、輝く星空のように
「・・・さて、結論から言おう。今週も手がかりすら掴めていない」


「そうですか・・・」


放課後。


わたしは、せんぱいに呼び出されて喫茶店にいた。


週に1回、報告会という形でせんぱいと喫茶店で会うようになっている。


おにいちゃんを探してもらって、もうすぐ1ヶ月。


「本当に使えない便利屋ですね」


「難しいと散々言ってるだろ」


「ちゃんと探してくれているんですか?」


「・・・ああ」


ばつが悪そうに目を伏せるせんぱい。


「すまない」


申し訳なさそうに頭を下げてくる。


・・・ずるい。


そんなことをされたら、責める気がなくなってしまう。


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