それは、輝く星空のように
「そろそろオレたちは帰るよ」


「ごっそさん」


「うん」


宴は終わり、別れのときが来てしまう。


「おいしかったです、春美さん」


「ああ、またいつでも来な」


「はいっ」


笑顔になる楓。


「こんなに暖かい食事は久々だったよ。な、智徳」


「俺に話を振るな」


「照れるなよ」


「黙れ埒外」


「菜月ちゃ~ん、智徳がいじめる~」


今度はわたしに振ってくる。


「いや、泣きつかれてもうっとうしいだけなんですけど」


「いじめ、カッコワルい!」


それだけのことをしてると思うが。


「やってろアホ」


帰り際でも容赦ない羽田智徳だった。


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