それは、輝く星空のように
「・・・だとしても、もうひとつの問題がある」


「兄妹、だもんな」


聞いた途端、恭介に強い殺意を覚えた。


「・・・殺すぞ」


本気で言った。


「冗談だよ」


「冗談にならねぇよ」


――本当に、冗談にならない。


「いいじゃねぇか、禁断の恋愛」


茶化すように言う。


「簡単に言ってくれるな」


「菜月ちゃんは、お前のこと好きだぜ。気づいてるんだろ」


「・・・だからこそ、突き放してるんだろうが」


「でも突き放しきれないんじゃ、逆効果じゃないか」


「・・・・・・」


本当に、腹が立つ程頭が廻る。


恭介は、智徳の痛い所ばかり責めてくる。


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