それは、輝く星空のように
「だからわたしは言ってやったんべさ。『ちゃいますちゃいます、そりゃみかんじゃなくてやかんでんがな』ってね」


「ただいまっ」


わたしがガキどもと大喜利大会を開いているうちに、千尋ちゃんが帰ってくる。


「千尋ちん、おはこんばんちわ」


「お、おはこんばんちわっ」


必死に合わせてくれる。


その必死な感じが、なんか可愛い。


すごく千尋ちゃんと遊びたい気持ちになった。


実はネタが尽きただけというのはここだけの話。


「ものども、大喜利大会は解散ぢゃ。散った、散ったっ!」


「え―」


そりゃないぜべいべー、という顔をされる。


「夜になったらまたやってあげるから」


「ほんとっ!?」


眩しい笑顔が向けられる。


「モチモチ」


わたしが頷くと、大喜利大会は解散となった。


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