それは、輝く星空のように
「猪鹿蝶っ」


「マジ・・・?」


数度の討論の結果、花札に落ち着いた。


花札もギャンブルっぽいって?


お金かけなけりゃいいのよ、お金かけなけりゃ。


「ナツ吉おねぇちゃん、弱いねっ」


ピカピカの笑みで言う。


「千尋ちゃんが強すぎるんだよ・・・」


現在12連敗中。


可愛い顔して、この子はギャンブルの天才だ。


小学生に負け続けるわたし。


やめたくなってきた。


「ナツ吉ちゃん、ちょっといい?」


「ん?」


打ちのめされている所に、楓に声をかけられる。


「ついてきてくれる?」


「わかった」


千尋ちゃんにごめんね、と謝ってから立ち上がって楓の後に続く。


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