それは、輝く星空のように
「遅いですっ」
神社の近くの路上で、わたしは文句をたれていた。
「まだ待ち合わせの10分前なんだが」
黒コートのか、か、彼氏が反論してくる。
「こっちはカップめんが作れるくらい待ってるんですよっ」
「たいして待ってねぇじゃねえか」
「女性を待たせるあなたは万死に値します」
「お前、人の話はちゃんと聞けな」
「さあ、初詣に行きますよ」
「・・・・・・」
智徳さんが、わたしを面白げにじっと見ている。
「なんですか?」
「もしかしてお前、あがってる?」
「あ、ああああがってなんかいませんっ」
べ、別に付き合ってはぢめてのでぇとだからって、緊張なんてせんっ。
「なんか、お前さ・・・可愛いな」
素面でハズいことを言われる。
「うるしゃいですね。とっとと行きますよ」
「ああ」
ふたり、肩を並べて歩き出す。
可愛いと言われて内心嬉しがっているのは、ないしょの方向で。
神社の近くの路上で、わたしは文句をたれていた。
「まだ待ち合わせの10分前なんだが」
黒コートのか、か、彼氏が反論してくる。
「こっちはカップめんが作れるくらい待ってるんですよっ」
「たいして待ってねぇじゃねえか」
「女性を待たせるあなたは万死に値します」
「お前、人の話はちゃんと聞けな」
「さあ、初詣に行きますよ」
「・・・・・・」
智徳さんが、わたしを面白げにじっと見ている。
「なんですか?」
「もしかしてお前、あがってる?」
「あ、ああああがってなんかいませんっ」
べ、別に付き合ってはぢめてのでぇとだからって、緊張なんてせんっ。
「なんか、お前さ・・・可愛いな」
素面でハズいことを言われる。
「うるしゃいですね。とっとと行きますよ」
「ああ」
ふたり、肩を並べて歩き出す。
可愛いと言われて内心嬉しがっているのは、ないしょの方向で。