それは、輝く星空のように
「いや~、いいもんですねぇ」


お参りを終え、神社を出る。


・・・手をつないだまま。


「智徳さんは、何をお願いしたんですか?」


「そう言う菜月は何を願ったんだ?」


「そんなの、決まってるじゃないですか」


しかし、口に出すのは恥ずかしい。


「ずっと、こんな風に楽しい日々が続きますようにって、お願いしましたっ」


「・・・そっか」


彼はそうして微笑みかけた。


優しげで、穏やかな表情。


なんかいいな。


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