それは、輝く星空のように
「・・・で、だ」


息をつきながら、ナナオさんが切り出す。


「俺に頼みたいことって?」


「あー、あのっ、そのっ・・・」


何かを話さなければと、テンパってくる。


ええい、何でもいいやっ。


「タコツボ探してもらえませんかっ」


最悪だった!


「・・・・・・」


3秒後。


「・・・すまん、もう一度言ってくれ」


「す、すすすみませんっ」


タコツボを探してくれ、なんてにわかには信じられないのだろう。


そりゃそうだ、わたしだって信じられん。



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