それは、輝く星空のように
「俺が、協力しよう」


「え・・・?」


「は・・・?」


その提案は、わたしたちに衝撃をもたらした。


「なんとか、あんたたちがこの家を失わずに済むように動いてみる」


「智徳さん・・・」


「言っておくが、金はもらう。ただし、成功の保証はないから後払いでいい」


「お前・・・」


「頼む。協力させてくれ」


頭を下げる。


「約束、だから・・・」


『俺は、お前を守るから・・・』


彼の言葉。


彼は、わたしのために動いてくれている。


心に、気持ちが、届いてくる。


お母さんは、いくらか考えるように目を伏せた後・・・。


「わかった、依頼しよう。ナナオ」


笑顔で、智徳さんの裏の名前を呼んだ。


・・・知っていたのか。


「わかった」


彼の表情が引き締まる。


「成功させて、みせる」


こうして、闘いのときはきた。


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