それは、輝く星空のように
「だいたい、わたしとあの人のどこが似てるって言うんだよ」


「んー」


そこで考えるな。


数秒の思考の後、口を開いた。


「ほら、なんていうか、空気が同じなのよ」


「へぇ・・・」


他人の目から見ても、そう見えるのか。


どこか、似ているふたり。


だけど、違う世界に生きているふたり。


「まるで、兄妹みたいに、ね」


「え?」


聞いた瞬間、ドキリとした。


最初に会ったとき。


彼を、おにいちゃんかもしれないと思った。


ほんの一瞬で、その思いは打ち消されたけど。


もしかすると。


どこか、おにいちゃんに似ているから。


彼のことが好きになったのかもしれない。


そんなことまで、考えてしまった。


わたし、どれだけ思慮深いんだよ。


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