それは、輝く星空のように
「へ・・・?」


「あ・・・?」


古い家を出た瞬間、わたしはびっくらこいた。


「あぁぁぁぁぁー!」


「げっ」


「な、なんでナナオさんがここにいるんですかっ」


彼は、黒いブレザーの制服を身にまとっていた。


「しかも、どうして千歳学園の制服を着てるんですかっ」


驚きの連射攻撃だ。


「・・・・・・」


混乱しているわたしに対して、ナナオさんはため息をついていた。


「なんでこうなんだー」


何かに訴えるように空を仰いだ。


「まったくですねー」


わたしも力なく空を見上げた。


わたしたちの気持ちとは裏腹に、晴れ晴れとしたいい天気だった。


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