それは、輝く星空のように
「羽田だ」


「え、空港ですか?」


「・・・違う」


呆れたようにため息をつく。


「羽田智徳。俺の名前だよ」


「あぁー、やっぱりナナオは偽名なんですねー」


「本名使うと色々困るからな」


「じゃあ、羽田せんぱいですねっ」


羽田せんぱい。うん、いい響きだ。


昨日とは違い、羽田せんぱいと違和感なく話せる。


自分でも驚くくらいだ。


さっきのびっくりアクシデントが、自然な空気を作り出してくれたのだろうか。


ちょっぴり感謝。

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