それは、輝く星空のように

ピザ×戦争×下着ドロ

「でさー、それでそのナマハゲがめちゃくちゃおかしくてねー」


「ほうほう、それは興味深いねー。関東地方ナマハゲ選手権で5位を取った菜月ちゃんもビックリだよ」


「ぐ、具体的に適当だねナツ吉ちゃん・・・」


もちろん、関東地方ナマハゲ大会の実績なんて嘘である。


てゆーか、そんなのあんのか。


昼休みに、わたしは弁当を食べ散らかしながら楓と話していた。


「よっ」


いきなり弥生が割り込んできた。


「おお、3月女。いつものお昼メイトはどうした」


この女は交友が広く、いつも色んなお昼メイトと一緒にいる。


「別に。今日はナツ吉たちと一緒に食いたかったから」


そう言って、近くにあった椅子を引きずってわたしの席に寄せる。


「気まぐれな女だね」


「そ、あたしは猫のように自由なの」


勝手にわたしの机に購買で買ってきたパンを乗せる。


ここで重要なのは、『私の机』であることだ。


「お前、後でショバ代もらうからな」


「ハイハイ、ガムあげるから」


「ありがとー弥生。ずっと使ってていいよっ」


「ショバ代は?」


「なにソレ?」


「相変わらず扱いやすい女だ」


「ナツ吉ちゃんってホントに面白いよね」


うら若き乙女に向かって失礼な二人である。


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