それは、輝く星空のように
「そう言えば、さっきピザ屋のバイクが見えたんだよね」


弥生がいきなり妙なことを言ってくる。


「何?ピサロ?」


「違う、ピザ屋だっつーの」


「どこに来たの?」


「たぶん、ここに」


「・・・・・・」


数秒の思考後。


「はぁ!?」


わたしと楓は大声をあげていた。


「ちょ、二人ともなんか飛んでんだけど」


「ああ、ごめんごめん」


「つい衝撃のあまり昼食をこぼしてしまったじゃないか。責任を取りなさい3月女」


「はい、ティッシュ」


「ありがと」


弥生のポケットティッシュを3枚取る。


「・・・取りすぎじゃね?」


「ドント・マインド」


散らかったものを拭き取る。


「やよちゃん、話を戻すけど、ピザ屋が学校に来たって、まさか・・・」


「そういうこと」


弥生がため息をつく。


「ヤツがやって来る!」


< 39 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop