それは、輝く星空のように
独りでカレーを作り、独りで食べる。


気晴らしにテレビを点けてみる。


チャンネルを回してみるが、めぼしいものはない。


「・・・つまんない」


すぐに消した。


お茶の間に、たった独り。


正直言って寂しい。


こういうとき、特に思う。


――おにいちゃんに帰ってきて欲しい。


おにいちゃんさえいれば、話が出来るのに。


わたしはおにいちゃんが大好きだった。


「おにいちゃん・・・」


会いたいよ。


どうして、いないの?


本当に死んじゃったの?


もし、生きているなら。


どうして会いに来てくれないの?


探すほうも大変なんだよ?


ずっと心配してるんだよ?


だから、戻ってきて欲しい。


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