それは、輝く星空のように
ポツポツ。


気がつくと、窓の外から音がしていた。


「雨・・・?」


家が静かなものだから、こういう音も大きく聞こえる。


けっこう強くなっているみたいだ。


洗濯物を取り込まなきゃ。


家事は、趣味と化している料理以外は好きじゃない。


理由は簡単、面倒くさいからだ。


それでも、やらなきゃいけない。


窓から洗濯物を取り込んでいく。


だが、違和感がある。


不自然にスペースができている。


「・・・下着がない」


違和感の正体はそれだった。


下を見てみるが、落ちているわけじゃないようだ。


変態なんて異次元の存在だと思っていたが、現実にいると実感させられた瞬間だった。


「一階に干したのがダメだったかー」


力が抜けてしまう。


まぁ、つまり。


本日、我が家に下着泥棒が入りましたとさ。


めでたくなし、めでたくなし。


< 51 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop