それは、輝く星空のように
結局、せんぱいと肩を並べて登校することになる。


昨日と同じパターンだ。


「そう言えば、七尾」


「はい?」


「今日の放課後、話がある」


「告白ですかっ?それとも恋のお悩みっ?」


「・・・・・・」


チゲーよ、ヴォケ!という顔をされる。


「・・・すみません」


「いや、いい」


さして気にしていないように言う。


「依頼の話だ」


自分の心臓がドクリ、と鳴るのが聞こえた。


「あの、それで・・・兄は・・・」


言葉がたどたどしくなってしまう。


「ちょっと、やっかいみたいでな」


「やっかい?」


「とにかく、今日の放課後に、俺の言うものを持って駅前の喫茶店に来てくれ」


「6時までには終わりますか?」


今日はバイトの日だ。


「ああ、大丈夫だ。時間は・・・いいや、後でこっちから指定する」


「わかりましたっ」


さて、どういうことだろうか。


< 54 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop