それは、輝く星空のように
「ちゃんと、飯は食ってるのか?」


「・・・一応、三食きっちり」


素っ気なく答える。


「栄養には気をつけろよ」


「わかっている」


母親の、想い。


懐かしい感覚に、智徳の心は安らぎを得ていた。


だが、いつまでもこうしていられない。


そろそろ、見張りを再開しよう。


暇を告げようと立ち上がる。


「待て」


だが、春美に引き止められる。


「せっかくだ、飯を食ってけ」


「メニューは?」


「うどん」


「・・・栄養にいいのか?」


「消化はいいぞ」


「・・・・・・」


何も言う気にならなかった。


< 79 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop