それは、輝く星空のように
「何をしてるんだ?」


七尾家に近づくと、背後から声をかけられた。


振り返ってみる。


黒いコートを羽織った男が立っていた。


「なるほどな・・・やはりお前か」


男は何かを納得したように言う。


「あぁ!?」


山田は、使い慣れた怒鳴り声をあげて男を威嚇する。


これで大抵の人間はひるむ。


「お前に聞きたいことがある」


だが、男は山田の睨みに動じない。


「最近、七尾菜月を付け回しているのはお前だな?」


いきなり、人をストーカーのように言う。


付け回しているなんてとんでもない。


自分のモノにしようとしているだけだ。


「ちょっと、何いってんのお前」


言いがかりもいいところだ。


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