それは、輝く星空のように
「お前の持っていた下着、誰が探し出したと思っている?」


横からナナオ、と呼ばれた男が呆れ顔で山田を見る。


「ほかでもない、お前の父さん・・・山田警視正だ」


「あ・・・」


訳がわからない。


どういうことだ?」


「俺もあまり人のことは言えないが、お前のようなクズにもわかるように教えてやる」


ナナオは、説明を始める。


ナナオが父と連絡を取り、山田がストーカーをしていると教えた。


下着泥棒の疑いもある、と。


父は帰宅後、真偽を確かめるべく、すぐに山田の部屋を調べた。


案の定、盗んだ下着や、七尾菜月の写真が出てきた。


それらは巧妙に隠されていたが、捜査のプロには素人の浅知恵など、あってないようなものだ。


それを見つけた父は、烈火のごとく激怒した。


そこで、ナナオと相談し、七尾家の前で張り込んでいた、というわけだ。


「あ・・・ああ・・・あ・・・」


話が終わると、山田は力なく膝をついた。


七尾菜月のストーカーは、見事に退治されたのだった。


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